有限会社キヨタキナーセリーでは種を取り、苗木を育てるところから販売・発送まで自社圃場で行っております。 これにより一貫した品質管理を行える体制を目指しています。 弊社では約200~300種ほどの樹木を生産しており、そのうちの90%以上が種子による実生苗木になります。 このため種子の状況により苗木の生産が出来ず、お客様にご心配、ご迷惑をおかけする場合がございますが、これも自然の営みとしてご理解頂けると幸いです。 大分・天領日田より真心込めて育てた自然の樹木をお届けしておりますので、「本物」の自然を、心行くまでご堪能ください。
種子の採取 樹木の種子は、自然の摂理に合った処理を行わなければ発芽しない物が多く、タイミングを誤ると種子が取れない、また、取れても発芽しない物も少なくありません。 基本的に、その時に実ったものを採取することになりますが、花の時期から母樹を観察して天候を見ながら実が熟すのを待ちます。 多くの植物は秋に実りの時期を迎えますが、なかには数年に一度となることも珍しくありません。 また、春や夏に実りを迎える植物もありますから、一年を通して種子の採種は行っています。
種子の精選 採取された種子は、乾燥・精選・貯蔵などの工程を経て播種の時期を待ちます。 種の性質には採取後すぐに発芽を始める物があります。これらは貯蔵が難しい物が多く、実った次の年でなければ苗木の生産が出来ません。逆に発芽までに胚の成熟や休眠などによって、採取後一年以上の時間が必要な樹種も珍しくありません。 このような趣旨の性質を理解しながら、種まきの時期に合わせて発芽してくれるような処理を行います。 播種(種まき) 播種床は樹種にあわせて発芽・成長を促す肥料、水分、温度、日当たりを調整します。 田畑での栽培は、樹種によっては厳しい環境になることもあります。 そのため、野菜などの植物と同じように、遮光、灌水、消毒、除草などの管理作業が必要となります。
移植作業 商品となる苗木は、発芽した年に出荷される樹種と2年以上必要となる樹種に分けられます。 1年目に5~10センチ程度に生長した幼苗を、春頃に移植して生長させていきます。
大分県日田市は、真夏は35度以上、冬場は氷点下5度以下になる寒暖の差の大きな地域です。 この寒暖の差は人だけでなく植物にとっても厳しいものですが、この環境が多種多様な樹木を育て、強くて丈夫な苗木作りに大切なものとなっています。
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